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第65回非常勤講師の終わり

「企画書を出した人から、今日は終わっていいよ」 ノートとペンケースを仕舞って、リュックを肩に掛けながら教室から出て行こうとする子たち、このまままっすぐ帰るのかと思いきや、きくとほとんどの生徒がこのあとアイスを食べに行くのだという。なん...
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第64回雑誌の付録、返品の山

「雑誌が返本されると、付録をぜんぶ取って、すべて再生にまわします」 と、富澤の取締役・伊福さんが解説しながら工場内を案内してくださる。 恐竜のそばから離れると、今度は小さな山が見えた。 一見、ゴミの山だが、近づいてみたら、...
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第63回本を断裁する「死の工場」

出版社を辞めて闘病後、病み上がりだった頃の私は、趣味であったジャズや吹奏楽のコラム、CDのライナーノーツなどの仕事をいただいて、ポチポチと書いて暮らしていた。 その一つに、ジャズ愛好者のためのウェブサイト「KOBEjazz.jp」の原...
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第62回出版のまち・さいたまの出版倉庫

私たちを乗せたクルマはみずほ台駅から遠ざかり、のどかな風景の中を通り抜けて着いた場所は広大な敷地だった。「河出興産」に到着した。 この近辺はあらゆる出版社が倉庫を置いている、出版のまちだ。 巨大な建物があちこちに、おそらくぜんぶ...
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第61回本は死ぬのか生きるのか?

「10万部です」と謳われた本が、「10万部売れた」のではなく「10万部刷った」であることは、すでに多くの人の知るところだと思う。 「刷った」だけで「売れている」とはかぎらない。 10万部刷ったが半分も売れていないということだって...
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第60回元編集者・山口ミルコの編集講義「本の一生」

会社をやめて、出版業界のサイクルから抜け出た私は、考えた。 私はすでに本の送り手ではない。 本を受け取る側、である。と同時に、無職になった。本の買い方、も変わった。新刊本にこだわらなくなったし、買うときには「この本にお金を払って...
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第59回「ひよこパソコン教室」に通う

講義タイトルは、「編集の現場」になった。 「編集の現場」をお伝えしながら、「本の一生」をたどるという、自分なりの裏テーマを、私は掲げた。本の廃棄工場から出発して、本の倉庫や印刷所などをめぐり、グルグルっと「本の一生」を追いかけ、学生た...
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第58回非常勤講師になる

「うちの大学にぜひ来てほしい」 と、宮﨑教授に誘われた。 オスカー・ワイルドに引き合わされた出会いから、まもなくのことだった。 大学1年生から4年生までの全学年で、メディアの仕事に興味のある学生たちに編集講義を、とのご用命...
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第57回オスカー・ワイルド

話は私がロシア語学習に励んでいたころへ、さかのぼる。 ある日、アートディレクターの櫻井浩さんから連絡がきた。 「ミルコさんさぁ~、また編集の仕事、頼める? 芝居のパンフなんだけど・・・」 フジテレビ制作の舞台『ドリアン・グレイの肖...
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第56回アイヌ「送り」の儀式と美流渡

しばらくクルマを走らせると、青く大きな看板が出た。 「ぎゃあ、あれがミルト?」 <美流渡> と書かれた文字が、目にとびこんできた。 美流渡はこっちですよ、と道案内されている標識を見て、私たちは盛り上がった。 あんな字を書くんだ~、...
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