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第83回ダッタン人の踊り(5)2ndクラリネット、デビュー ~士官候補生

ブラスバンド部の旗揚げは中学一年の秋ごろで、冬には曲を吹いていたと思われる。 ということは、そのころにはクラリネット最初にして最大の難関――「ラ(A)からシ(B)への修業」というものがあるのだが、それを克服していたことになる。クラリネ...
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第82回ダッタン人の踊り(4)はじめての合奏 ~プリーズ・ミスター・ポストマン

固定相場制から変動相場制へ移行して数年、景気は乱れながらも上昇へ向かい、対ドル円相場が戦後最高値を記録(1978・昭和53年1月、1$=237,9円)、カラオケ・ファミレス・ディスコがブームになりはじめ、バブルの前兆が感じられる時代に突入し...
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第81回ダッタン人の踊り(3)ロングトーンと楽器の手入れ

私は早く合奏がしたかった。 そのためには、まず楽器を鳴らすことができなければ。 5つの黒い塊を繋げたあとに、先端にリードを付けた歌口の部分を咥え、息を吹き込んでみる。 「ぶぉ~」という、鈍い音が出た。 幼い頃からベニ...
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第80回ダッタン人の踊り(2)クラリネットとの出会い

わが中学(我孫子市立久寺家中学校)にブラスバンド部が発足するとのうわさをきいたのは、合唱部に入ってしばらく経ったある日のことだった。 新しく赴任してきた横山乙和おとかず先生がメンバーを集めるという。横山先生――乙和(おとかず)という名...
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第79回ダッタン人の踊り(1)吹奏楽との出会い

ダッタン人の話の前に、ここで私と吹奏楽との出会いについて、少し書いておこうと思う。 少し、と言いながら、けっこうな長さになってしまうかもしれない。 というのもこの件は自分そのもののようなところがあるからだ。 中学2...
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第78回マラッカ王国のナゾ(10)永楽帝の蒙古親征

1511年に砲弾でマラッカを襲ったポルトガル人が、いち早くアジアに進出。アジア東方地域につぎつぎ来航し、やがてマカオに拠点を築くと、阿片や香料(竜涎香=マッコウクジラの排泄物)などを持ち込んで、それらは大陸へと流れる。かつての鄭和の道は、海...
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第77回マラッカ王国のナゾ(9)続々・宦官の鄭和

今日は机に向かおうと、小さな書斎をあたためる。 会社時代から使っている足温器(Nationalと書いてあるからそうとう古い)と温風機に電源を入れ、コーヒーを作ってちょっと待つ。 毎年、この季節になると、抗がん剤治療を思い出す。 ...
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ファーロード番外編 室蘭のこと(4)

30年ぶりに室蘭を訪れたという感慨は、ちっとも湧いてこなかった。 そのかわり、帰京して日が経つにつれ、室蘭のことが気になった。 芹澤夫妻と道南をドライブし、いろんな景色を見たはずなのに、赤茶けた山々に囲まれた港の姿が、ほかのどこ...
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ファーロード番外編 国立アイヌ民族博物館へ行ってきました(3)

夕刻、佐々木史郎先生と博物館を出て、白老駅へ歩いて向かった。 雨は上がり、広く白っぽい道路にはときおりスピードを上げたクルマが通りすぎるだけで、人はほとんど歩いていない。博物館のお客さんはみな自家用車やバスで駐車場を出たあとなのか、閑...
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第76回マラッカ王国のナゾ(8)続・宦官の鄭和

あのあと恐ろしい話を聞いてしまった。 マラッカ王国のナゾ(6)「宦官の鄭和」の回を読んだ友人が、「そういえばずいぶん前にこんな本、買ってたんだわ~」と言って、一冊の文庫本をくれた。その名も『宦官』。パラパラ開いて斜め読みすると、どうやら私...
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