2022-08

グルグル講義

第63回本を断裁する「死の工場」

出版社を辞めて闘病後、病み上がりだった頃の私は、趣味であったジャズや吹奏楽のコラム、CDのライナーノーツなどの仕事をいただいて、ポチポチと書いて暮らしていた。その一つに、ジャズ愛好者のためのウェブサイト「KOBEjazz.jp」の原稿があり...
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第62回出版のまち・さいたまの出版倉庫

私たちを乗せたクルマはみずほ台駅から遠ざかり、のどかな風景の中を通り抜けて着いた場所は広大な敷地だった。「河出興産」に到着した。この近辺はあらゆる出版社が倉庫を置いている、出版のまちだ。巨大な建物があちこちに、おそらくぜんぶ出版倉庫であろう...
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第61回本は死ぬのか生きるのか?

「10万部です」と謳われた本が、「10万部売れた」のではなく「10万部刷った」であることは、すでに多くの人の知るところだと思う。「刷った」だけで「売れている」とはかぎらない。10万部刷ったが半分も売れていないということだってある。これはたん...
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第60回元編集者・山口ミルコの編集講義「本の一生」

会社をやめて、出版業界のサイクルから抜け出た私は、考えた。私はすでに本の送り手ではない。本を受け取る側、である。と同時に、無職になった。本の買い方、も変わった。新刊本にこだわらなくなったし、買うときには「この本にお金を払っていいかどうか」、...
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第59回「ひよこパソコン教室」に通う

講義タイトルは、「編集の現場」になった。「編集の現場」をお伝えしながら、「本の一生」をたどるという、自分なりの裏テーマを、私は掲げた。本の廃棄工場から出発して、本の倉庫や印刷所などをめぐり、グルグルっと「本の一生」を追いかけ、学生たちとかか...